2009年11月15日

鶏冠。

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淡白な四角かった爪。


力を込めたら変形する様な程よい硬度の中で溶けない左手。

非常ベルは肩車でもしない限り届かないから瞼を閉じて入り口の壁に同化する。

回転し続ける天井から放たれる淫らな人影。
気配だけが通り過ぎてゆく錯覚と残像と性。
塗りたての爪先が時折匂って仰ぎ見る模倣。

大抵の隣人は肩甲骨まで伸びた髪を帽子に納めていて古臭い毛糸が心許ない一色から引き剥してくれる。

顔面積の半分を占める眼鏡や丸く整えられた後頭部で中間層は遮られるけれど、
床は案外と透けて居て大抵の靴底は厚く無いのに下半身がお座なりになっている。

黙視して寄り添う焼き鳥屋の学生達さながらに。


利き腕
利き目
心の臓
彷徨うことを怠らない。
posted by izumi at 16:44| 島根 曇り| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月08日

麗人。

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容赦無き凩が吹き荒ぶ程に輪郭は定かと成る。


陽気な週末に冬が立ち、
戦慄も忘れた時代の菊。


田端で草が跳ね、
踵一つが木霊し、
薄雲に影が滲む。

痕をも遺せぬ情況に於いてこそ安堵する者。



其れが生まれる。
posted by izumi at 16:41| 島根 曇り| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月29日

来駕。

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川添いをゆく宅配便が渡り鳥を積んで居る。


曰く、いのちは平等為り。


平等である幾何が平等に授けられているという点に於いて。


円筒の中に組まれた三角柱状の板に映る色紙の小片。


何分、CZECHOに宿る蜻蛉の余波万遍無く。



曲がれば南。人に袖無し。
posted by izumi at 16:39| 島根 曇り| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする